MOTHER3 その1

MOTHER3
いつの間にか、発売日になってしまいました。『MOTHER3』です。
前作から12年経過しての発売ではありましたが、待ってたわけではありませんでした。
新作は、もうプレイできないものだとばかり思ってましたから、プレイできるんだなぁと思うと、少しばかり驚いてしまいます。
正直言って、私はこのゲームに何を期待しているのか自分でも良くわかりません。
郷愁なのか、面白さなのか。
どちらもかなぁ。他にもあるのかもしれませんが。
そもそも、私の中で『MOTHER』というゲームは結構特別なゲームだったりします。
私のゲーム好きを決定的にしたゲーム。それが『MOTHER』だからです。


なぜ、『MOTHER』なのか。
それは、ゲームにはプレイヤーが必要なのだということをはっきりと教えてくれたゲームだから
ということになるでしょうか。
クリアされた方ならご存知だと思いますが、アレです。
まさかああいう仕掛けがあるとは全く思っていなかった私には完全に不意打ちでした。
はからずも、アレで感動しちゃったわけです。ゲーム内容よりもむしろそこで。いや、それも含めてゲームではあります。
よく、ゲームクリア時の常套句に、『THANK YOU FOR YOUR PLAYING』的な文字列を見かけるわけですが、その文字列の意味が自覚できたといいますか。前にもどこかで書いてたんですが、ゲームにはプレイヤーが必要なのだと、プレイヤーがいて、ゲーム内に介在できるんだと。「僕はここにいてもいいんだ!」的な、そういうものを感じ取ってしまいまして、それ以来ゲーム好きを自覚して現在にいたります。
まぁ、そんな事情もありまして、自分の中では結構特別な位置にあるゲームであることもあって、その続編なら無条件にプレイするに決まっているわけではあります。もっとも、これが当初の予定通り64DDなるハードで出されていたら、きっと私はプレイできなかったであろうなとは思いますが。


少しプレイした感想ですが、「ああ、これがキマイラの森か」とか「豚王の最後とはきっとそういうことなのだな」とか、他にも、開発中止になった『MOTHER3』の情報を思い出してしまうといいますか、「これが、こういうのがやりたかったんだ」という感慨にふけってしまいます。
章立てで、章ごとにプレイヤーが入れ替わったりするところも、ああ、そういえば、そういう情報出てたなぁなんて思うと、凄く感慨深かったり。
そんなこともあって、私はきっとこのゲームを正当にというか、純粋に単体として評価できなさそうだなとは思います。思い入れが強すぎるのかもしれない。
客観的にみれば、SFCで出されていたとしても違和感の無いシステムというか、みためというか、古びた印象は否めませんが。それでも楽しい。いや、先がみたい、続けたいという気持ちに駆られます。それが面白いということなのかもしれません。
もっとも、一章の途中でああなってしまった時は正直止めてしまおうかと思ったりもしました。しばし悩みましたけれども。ああいうシナリオは好きではありません*1
このゲームは只では終わらないという期待。もしくは信頼でしょうか。そういうものがあるのかもしれません。先がみたい、このゲームがどうなるのかプレイして確かめたい。そんな気持ちで一杯です。
今回のキャッチコピーは


奇妙で、おもしろい。
そして、せつない。

というものですが、全くそのとおりな印象を受けています。
面白いんだけど、せつない。
どうにも、このせつない感じが、最後はスッキリするんだろうかやや心配ではありますが。最後までプレイして確かめたいと思います。

2Dでいいんだ

以前の開発画面では3D化していたキャラたちが、2Dになって登場しているみたいなのですけれど、私はこれでよかったんだと思っています。「2Dで充分、充分ですよ!」とハリソン・フォードに向かって叫びたくなります。
それはさておき。
2Dの力舐めんな!と。私が作ったわけではないのですが、嬉しくなります。
2Dキャラでもちゃんと演技はできるし、感動もできるんだと。
今でも、自分は楽しめてるんだと思うと、そこで感動してしまいます。
ゲーム自体から少し外れたところで感動しちゃってるのはご愛嬌ですが。
音声も3Dも飾りです偉い人にはそれがわからんのです
もちろん、私もボイスつきや3Dムービーつきゲーム好きです。しかし、2Dだって感動はできるし、素敵なゲームはできるんだと、今でもそうなんだと。そう確認できたのは素直に嬉しいです。ゲームは表面上のテクノロジーではないところにその本質があるんだと思います。その確認。


MOTHER3について、もうちょっとまともな情報が知りたい方はこちらのサイトへどうぞ。
ほぼ日刊イトイ新聞 - ようこそ『MOTHER3』の世界へ!
今日、伊集院さんと糸井さんの対談やってたんですね、みれませんでした、ワッハッハ(ガックリ


とまぁ、こんなところでしょうか。
あまりがつがつせずにまったりプレイしていきたいなと思っております。
それではまた。

*1:かつて『FF7』の途中でプレイを止めようか悩んだこともありましたが。結局あの時もプレイしつづけたんだった