THE有頂天ホテル

いやー、楽しんでまいりました。『THE有頂天ホテル』です。
久々の三谷幸喜監督作品。
三谷さんは、好きな脚本家でもあり、私の大好きな伊丹十三監督亡き後、面白い娯楽映画を撮ってくれる数少ない人だと思ってます。
私にとって、映画は娯楽です。当たり前といえば当たり前ですが。
楽しければ楽しいほど良いと思います。
そういう娯楽に徹した作品を作ってくれる人って案外少ない気がするんです。で、その現存する数少ない娯楽映画監督が三谷さんだと思うわけです。


『THE有頂天ホテル』についてご説明。
三谷幸喜監督による娯楽作。大晦日の、とあるホテルを舞台に様々な人たちが色々と騒動を巻き起こすドタバタコメディ。かな。
この作品もご多分に漏れず、散々笑わせてもらった後、最後ほんわかとした気分になれる良い映画です。劇場もかなり笑い声聞こえてました、次分も相当笑っちゃいましたが、本当にかなり面白かったです。『ラヂオの時間』くらい笑える気がしますし、それ以上に楽しめた感はあります。


そういえば、今回もというべきか、観客の年齢層は案外高め。三谷さんって、私が思ってるよりも年齢が上の方に有名なんでしょうかね。大河も書いた影響なんだろか、うーむ。まぁ、『笑の大学』の時も結構、お年を召された方多かったですし、やはり、アダルト層に受けがいいのでしょうか。


今回は群像劇っぽかったです。舞台っぽい演出なのかな、これは。
誰が主人公というわけでもなく*1。みんな見せ場があるというか、笑わせてくれます。
そして、バラバラに振りまきまくった伏線を最後に回収して、綺麗に収めるという憎さ。小道具が実に良い働きをしてます。いや、実に良かったです。大満足。
ストーリーは、本当にいろんな人がいろんな事をやっていてバラバラなんですが、きっちりリンクしてるという実に憎いたまらない脚本。さすが三谷だ100本書いても大丈夫という素敵さ。
みていてなんだか『街』を思い出しちゃってました、いろんな人たちが同じ舞台の中でいろいろな事件を抱えて生きてるんだなぁという感覚。素敵です。


三谷監督としては、三作目の本作ですが、集大成と言っても良い出来。とても素敵で面白い映画なので、楽しい映画をお求めの方にはお勧めできます。

特殊メイク

今回はなぜか特殊メイクの方が多かったようです、大きな耳の人なんかもそうなんですが、筆耕係*2役のオダギリ・ジョーさんは、最初誰だろうって思ったくらい化けてます。あと、珍しい役職といえば、ホテル探偵なるものも登場していて、ほんとにこんな人いるんだろうかと思いましたが、大活躍してたのでオッケーです。

本日の予告編

織田裕二さん主演の『県庁の星』の予告編を見ました。
どうみても、織田です(以下略)。
私の織田さんに対するイメージは、「サクセスストーリー男」だったりします。『県庁の星』もおそらくはその線に沿った映画っぽいなぁという印象は受けました。見るのかどうか悩みますが、時間があったら多分見るかもしれません。


どうやら、今週から四週連続で映画を見に行くことになりそうな予感です。とりあえず来週は久々のジョディ・フォスターを見てくる予定です。結構楽しみなんですよね『フライトプラン
さて、楽しめますでしょうかね。

*1:一応、役所広司さんが主人公っぽい

*2:こんな役職があるもんなんですねぇ・・・