ホテルルワンダ

駄文その2。
もう1週間以上前になるのでそろそろ書いておかないと内容を忘れそうなので、書きます!
もう忘れてるかもしれないので、思い出しながら書いていきたいと思います。こういうときにパンフがあると便利ですね。買ったところで満足して、なかなか見返さないものだったりするんですが。
さて、『ホテルルワンダ』です。主演はご存知ドン・チードル。またか!
って、自分で選んで見に行ってる訳ではあるんですが、彼だから見に行ったわけではなくて、題材が興味深かったから見に行ったら、たまたま彼が主演だったと。そういう経緯です。


では、『ホテルルワンダ』について少々ご紹介。1994年、ルワンダにて民族間紛争から内戦が勃発*1ルワンダ1のホテル支配人として雇われているポール・ルセサバギナ(ぽーる・るせさばぎな)が、家族や付近の人々(避難民)を守る為に奮闘する姿を描いた映画です。
しかし、ドン・チードルは、さすがアカデミー主演男優賞ノミニーだけあって、巧い演技しますね。すんなりあの世紀末的世界に入り込めます。
実は、他にも微妙に豪華キャストだったりします。ホテルのオーナー役に久々に見たジャン・レノですとか、国連PKOの大佐はなんとニック・ノルティ(にっく・のるてぃ)。どっかで見たと思ったら、ニックでしたよ。いや〜、歳とったもんですねぇ、エンドロール見るまで気付きませんでした。そして、報道カメラマンにホアキン・フェニックス。個人的に懐かしい顔が多かったです。


上で、世紀末的世界と表現しましたが、まさにそんな印象。正直、日本にいると、あんな世界が本当にあるということが信じられないです。『北斗の拳』的なカオスとでも申しましょうか。時と状況がそろえば、人間もこんなもんなのだなぁというか、すごく恐い。斧を振り回して人が狩られるとか、未舗装の道かと思ったら人だったとか、そういう世界。
内戦が勃発してからの展開はさながらホラー映画です。人間のやることとは思えないくらいの無茶苦茶な展開。まぁ、戦争みたいなものなんだろうから、それほど驚かなくてもいいのかもしれませんが。正直理解しがたい部分が多かったです。「なんでそこまでやるの」と。まぁ、そんななか、支配人は文字通り奮闘して頑張るんですけれども、本当に良く頑張ったなぁと。
シンドラーだとか、杉原千畝(すぎはら・ちうね)さん等と比べる向きもあるようですが、むしろ、エイリアンから逃れるリプリーだとか、プレデターに戦いを挑むシュワルツェネガーみたいな必死さが感じられました。月並な感想だとは思いますが、「あんなところに行きたくない!」と思っちゃいます。ああ、日本人でよかったなぁと。
途中で、とあるカメラクルーの「このニュースを見ても、テレビの前の人間は、それまでと変わらずにご飯を食べつづけるのさ」的な発言*2があるんですけれども、これはずばり自分のことだなぁと思っちゃいました。まさにそのとおり。ああ、悲惨だなぁと思いながら、そう思うだけ。それだけ。
何かしなきゃいけないって訳でもないとは思うんですけれども、特に行動起こすつもりも無いという。私にはせいぜい祈ることくらいしか出来ませんが、本当に、世界が平和になればと思うだけは強く思います。


さて、『ホテル・ルワンダ』ですが、これが事実に基づく映画であるということであれば、これは一見の価値ありといわざるを得ません。日和見というか、野次馬根性的かもしれませんが、こういう場所がある、こういうことがあったんだということを知るだけでも、なんか変わるかもしれませんし。まぁ、堅苦しいことを抜きにして、すげえ世界があるもんだと。そういう感想ももてますし、見ごたえある映画でした。


追記:見てる間はいろいろと考えてて、見終わったときはいろいろ書こうと思ってたんですけど、やっぱり時間空けちゃうと、抜けちゃいますねぇ。ゲームにかまけるのも程ほどにしないとですね。ハッハッハ。 2006.03.31 00:03

*1:内戦というよりは虐殺ですが

*2:もう1週間以上前なので正確に覚えてませんが、大意で