ジェネラル・ルージュの凱旋

http://general-rouge.jp/index.html


はいというわけで、今週末は2本ほど見てきました。
まずは、公開から大分経ってしまいましたがこちら『ジェネラル・ルージュの凱旋』です。


かなり時機を逸した感があって、もうスルーしちゃおうかとも思ったんですが、私に対する堺雅人の威力がかなり高く、とうとう見ることにしました。
しかし、やはりこの判断は正しかったなと思いました。やっぱ堺さんいいわ。まさとー!


ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)ジェネラル・ルージュの凱旋(下) (宝島社文庫)
『ジェネラル・ルージュの凱旋』は、海堂尊による同名小説の映画化作品、中村義洋監督。
主演は、竹内結子。共演に阿部寛堺雅人羽田美智子山本太郎尾美としのり貫地谷しほり正名僕蔵高嶋政伸などのご出演。
不定愁訴外来に勤める医師と厚生省の役人コンビに届けられた告発文の真相を追う医療ミステリー映画。


前作、チームバチスタからキャストと設定は引き継いであるようでした。私は原作未読なので、その方がありがたいところ。このコンビというかキャストはこれでいいと思ってます。


で、なによりもやっぱり堺雅人さんです。強い。この人の役者力というか、存在感は本当にすごいです。映画を見ている最中、「ああ、堺さんじゃなかったら多分ダメだったな」くらいのことは感じました。私が堺雅人ファンであることを差し引いても、この人は凄いと思う。


で、お話なんですが、緊急救命医への内部告発文書から始まるストーリーで、途中人が死んだりしつつ真相究明に向かうお話なんですが、そういうミステリ部分ともう一つ、緊急救命の現場についての現状というか問題提起的なものが大きな柱になっていて、かなりエンタテイメント性の高い作品になっていました。
エンタテイメント性の高さは、リアリティからの乖離もまた引き起こすところではありますが、それはそれとして飲み込んで楽しめる映画だったと思います。


再び言いますが、この映画を支えてるのはやっぱり堺さんです。彼の演じる強烈なキャラクタがなければ、荒唐無稽とまでは言いませんが、ちょっと浮いた内容になったんじゃないかなぁと思います。堺さんが、この映画をエンタメに固着してるみたいな印象。医療問題とミステリ的事件性を映画的なエンタメ性で包んで差し出された感じがします。ストーリーもジェネラル・ルージュという名前の意味や、その他、少し巧いことまとめすぎじゃないかなくらいな感じでまとめてあります、つまり面白い映画になってます。


堺さん以外のキャストだと、尾美さんや高嶋さん山本さん、あと久しぶりに見た羽田さんなど、皆さん頑張られてたなぁと思います。



救急救命の問題というか医療問題は本当に難題だらけというか、崩壊寸前というか、物凄く心配なところが多いんですけれども、どうだろうなぁ。映画で問題提起されたからといって解決するものではないでしょうけども、それでもまずは問題が問題だと認識されないといけないわけで、うーん。ともかく、いい方に向かって欲しいなと思います。
そういえば、原作の海堂先生はお医者さんらしいですね。医療関係者側からの情報発信っていうのはやっぱり必要だよなって思います。


といったわけで、かなり楽しんできました。
面白い映画でした。


多分もう一本分書きます。