サマータイムマシン・ブルース

本広克行(もとひろ・かつゆき)監督好きとしては、とりあえずみとこっかなくらいの軽い気持ちで見に行ってまいりました、サマータイムマシン・ブルースです。
本広監督は、今の日本で娯楽映画を面白く撮れる監督のひとりではないかと思います、好きな監督さんです。
タイムスリップSF物というのは数多くあるわけですが、これも面白かったです。なにせ、『エアコンのリモコン』の為にたった一日だけ*1を行き来して右往左往するんですけれども、シリアスなところが無く徹頭徹尾コメディしてくれてて、単純に楽しめました。


冒頭は、シーンがぶつ切りになってたりするんですけれども、これはお約束といいますか、あとになってそこが埋まっていって、ああそういうことだったのねとわかる寸法。よくあるタイムスリップ物っぽい構成で、さすが本広監督の仕事、楽しめました。
主演は瑛太(えいた)君。彼はまぁ無難でした。それよりも、脇の女の子二人、上野樹里(うえの・じゅり)さんと、眼鏡っ子真木よう子(まき・ようこ)さんが大変可愛くって、満足しました。うん、満腹。
この映画の舞台はとある大学のSF研*2で、時間は現代2005年8月20日。時間が出るまでは数十年前かと思わされる風景だったんですけれども、アレが現代の舞台なのかとそれはそれで面白かったです。
この映画の一番面白いところは、やっぱりタイムマシンがあるにもかかわらず、『「エアコンのリモコン」のために、たった一日前に戻る』というところでしょう。目的が非常にくだらない。人の命を救うとか、過去を変えるとか、そういう馬鹿なことを思いつかないのが素敵です。
そのおかげで、あほな行動ばっかりとってる彼らをみて、単純に楽しめるようになってます。そして、冒頭からのシーンとの繋がりやら、つじつまが合ってくるのを見て楽しめる。面白かったなぁ。

ヴィダルサスーン

この映画で重要な位置をしめるのは、『エアコンのリモコン』と、『ヴィダルサスーン』です。重要というか、笑えます。単に固有名詞を連呼するだけで何故面白いのか謎ですが、かなり面白かったです。先日見た、『チームアメリカ★ワールドポリス』における『マット・ディモン』もそうだったんですが、『ヴィダルサスーン』という単語だけでなぜか笑えてしまいます。ヴィダルサスーン




といったわけで、本広監督好きやら、単純な娯楽を求めてらっしゃる方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

*1:他の時間に跳ぶこともありますが、基本は一日

*2:撮影場所は香川みたいです