女王の教室 #10

さすが真矢、思わぬ方向から攻めてきました、攻め手がまったく休まらない。テストをしないときたもんだ。確かに、テストを行うことによる学力向上は皆に必要なことですからねぇ、ただ、それって教師の職務放棄だよなぁとも思うわけで、たまに切れて授業放り出す教師ってのがいますが、それと同じで、大人気ないです、真矢にしては。
やはり先週で子供たちから緊張感が解けてるみたいですね。というあからさまな描写がありました。これは真矢が正しいことを見せつける為の演出なんですね。和美ちゃんが真矢に直接『真矢善人説』を叩きつけたのもその一環といったところでしょうか。みてるこっち側へのメッセージ。「真矢は悪くないんですよ、いい人なんですよ〜」という製作者側の声がうるさいほど聞こえてきたのは幻聴です。が、まぁ、間違っては無いでしょう。
なんか真矢が降りてきたというか、普通の(厳しい)いい先生に見えてます。おそらく激動の後半への布石なんだろうなぁと思いつつみておりました。
あぁ、由介をひやかす進藤ちゃんの笑顔が素敵だ。
教育委員会の人はどうも最初から真矢処分の方向に動いてるような印象を受けました。私が教育委員会に持つイメージというと、教師が恐れる物だったりします。教師にとってはPTAと教育委員会は怖そうだなぁなんて思いますが、実際のところどうなんでしょうか、んなこたぁないって言われそうな気もしますけれど。
今回の真矢の台詞はこれはきましたね。核心を突いてる。進藤ちゃんというか子供たちからの疑問である「何故勉強をしなければならないのか」に対して、「勉強はしなきゃいけないものじゃなく、したいと思うものだ」という答え。これは真実ですね。実に真実。今日のはいい説教だったなぁ。久々に感動しました。なかなか答えづらい、「何故人を殺しちゃいけないのか」についても明快に(過去まで明らかにしつつ)回答していたのは素晴らしかったと思います。ただ、なんか普通の教育ドラマになっちゃったなというある種の寂しさを感じてしまったのもまた事実だったりします。もっとバイオレンスな展開を・・・いや、まぁ、またいつかそういうドラマが現れることに期待しておきます。これはこれでまぁいいかと。
終盤の問答部分は、全部これまでの真矢の行動の説明になってますね。種明かし編か。結局、真矢はいい人ということで結論が出てしまいました。大分前からそういう路線にシフト*1した感はありましたが。
先週予告から引っ張った「本当は良い先生じゃないんですか」という質問に、「失礼な事をいうな」は無いんじゃないかなぁと思わないではありません*2でしたが。真矢らしいというべきか。いや、ツンデレとか言う気はありません。デレてないし。
今日の終盤は、普通に学校教材につかえますね。というかつかって欲しいくらいですわ。実にいい話。道徳番組だったらよかったのに。
今週の一番の聴き所は、和美ちゃんの「阿久津先生」です。先生として尊敬していることの現われですな。
しかし、あの正論も教育委員会の人には届かなかったというか、教育委員会の人が言うには、「子供に厳しい現実を叩きつけるな」ってことでしたが、それはそれでどうなんだと見てる人は思っただろうなぁ、と思いました。そういう風に作ってるんでしょうね。
最後の真矢転倒にはびっくりでしたが、それよりも次週予告ですよ、誰と戦ったんだ!とかみんな泣いてるよ!とか、これはもう、みないわけにはいかないですなぁ。何が起ころうと絶対みます。ていうか、あの号泣シーンはもらい泣きしそうな気配がしました、ええ。普通の学園ドラマになったけど、そうだとしても非常に高い質をもった良いドラマだなと思います。


次週最終回は90分スペシャルのようですね、これはそれだけの価値はあります。

*1:規定路線だったとは思いたくないなぁ

*2:否定したのは「わざと自分が悪者になって」という部分なんでしょうが