忍 SHINOBI

山田奈緒子(やまだ・なおこ)好きとしては見逃せない、松竹110周年記念映画、忍 SHINOBIを見てまいりました。
ひさしぶりの仲間由紀恵(なかま・ゆきえ)さんで、堪能してきました。お話としては、これは、原作が山田風太郎(やまだ・ふうたろう)先生の『甲賀忍法帖』となっており、『甲賀ロミオと伊賀ジュリエット』といった内容です。
甲賀忍法帖―山田風太郎忍法帖〈1〉
山田風太郎先生の著作はいつか読まねばと思いつつ、はや十年は経ってしまったでしょうか。甲賀忍法帖が家の中を捜せばどこかにあるはずなんですが・・・みつかりません。
まぁ、これは、いずれ読むとして。
山田風太郎先生の忍法帖物は、日本の忍者物の先駆けであろうかと理解しております。おもえば、白土三平(しらと・さんぺい)先生や、横山光輝(よこやま・みつてる)先生の忍者漫画も、風太郎先生の影響があるのではなかろうかと勝手に思っています*1。読んだことないのになぜか内容は大体知っているというのも、それだけ、山田風太郎忍法帖物が有名だからに他なりません。自分も読みますので、皆さんも是非とも読んで見られてはいかがでしょうか*2
さて、映画です。
上で、『甲賀ロミオと伊賀ジュリエット』と書いたとおり、甲賀の頭領の孫息子、オダギリジョー(おだぎり・じょー)*3演じる甲賀幻之助(こうが・げんのすけ)と、伊賀の頭領の孫娘、仲間由紀恵演じる朧(おぼろ)が、惹かれあうも理不尽な戦いに引き裂かれてしまうという悲恋物になっています。とはいえ、忍者バトルも健在です。どちらか一方に傾くというわけでもなくなかなかのバランスが保たれていたように感じました。120分を切る作品なので、冗長さも無く、良い具合にまとまっていて、楽しめました。みていて、これは原作読んでおきたいなぁと思わされましたが、この映画が退屈だったわけではなく、これはこれで面白かったなと思います。
仲間さん目当てで見に行ったわけですが、実際のところ仲間さん以上に目を引いた方がいます。伊賀忍者、蛍火(ほたるび)を演じた沢尻エリカ(さわじり・えりか)さんです。伊賀忍者精鋭五名のうちのひとりであり、幼少の頃から朧を慕うという役どころだったわけですが、ただの可愛い女の子*4かと思いきや、役どころを見事に演じていて驚かされました*5。今後のご活躍に期待しております。
原作を読まれている方がどう思われるかはわかりませんが、原作を知らずとも楽しめる映画になっていると思いますので、興味のある方はご覧になってみても大丈夫かと思われます。
今はただ、女王が気になって気もそぞろなのでこの辺でご免。

追記

そういえば、映像が美しかったです、CG合成に違和感感じることも多々ありましたが、自然が素晴らしい。ほんとにこれ日本なの?CG背景じゃないよね?的な場所でロケされてまして*6、感動させられました。ああいうところ一度行ってみたいなぁ。22:31
そうそう、仲間さんは早急に山田奈緒子に戻ってください*7。「トリックが早くみたいです」←本日の感想 22:37
もう一つ思い出した。椎名桔平(しいな・きっぺい)さん演じる伊賀の大物、薬師寺天膳(やくしじ・てんぜん)について。彼は300年生きている(不死)という設定だった見たいなんですが、どうも、その辺りが『無限の住人』の卍さんぽかったというか、血仙蟲っぽかったんですよねぇ。やっぱり原作読まないといかんかな・・・。23:49

*1:相変らず適当な人間で申し訳ありません

*2:自分の読んだことないものを薦めるとは、我ながら適当すぎて感動します

*3:オダ・ギリジョーじゃないんですよねぇ、私は時折ギリジョーと呼んだりしますが

*4:よくある、お色気担当というか、華やかさ担当というかそういう配役だとばかり思ってたわけです

*5:もちろん、普通に可愛かったです

*6:実際どうだかわかりませんが

*7:取ってつけたように昨日の振りを消化