電車男 最終話

今期のドラマを〆るに相応しいドラマといえるかもしれない、電車男の最終話であります。
思えば、ここまで楽しみにすることになるなどとはまったく想像もしておりませんでした。やー、楽しい時間を過させていただきました。
もっとも、だからといって、原作を読もうとか、漫画版を読もうとか、映画版をみようとか、演劇版をみにいこう*1なんてことはまったく無いわけですが。いや、面白かったからこそかもしれません。予想をはるかに越えて面白かった為、これ以上に面白いわきゃ無いよなと思うわけです。


さて、最終話ですが、エルメスさんがAちゃんねるを読むにいたったところから。
上手い具合に、回想シーンに仕立て上げてるわけですね。ただ、回想長すぎ!
回想が始まった時に覚悟はしましたが、全話分回想するとは荒業だなぁ。
このシーン、エルメスさんの戸惑ってる表情が面白かったです。そりゃ、初めてあんなの見たら戸惑いますわな。というよりも、何の苦もなく*2該当の場所に辿り着けるもんかなぁと訝しんだりもしましたが、まぁその辺は言わないことにしておきます。


電車男という物語で、一番重要なのは掲示板の存在であることは間違いありません。それがなければ凡百のそこらにころがるラブコメでしかないからです。そういう意味で、今作は非常に良く出来てたなと思います。掲示板で起こりうる事象がかなり巧い事表現できてました。ネット上だからこそ出てくる、善意と悪意、信頼と疑心がうずまく様子が。
相手が誰かもわからないのに、よくあんな真似ができるなと思う向きもあると思います、それは当然です。実際、赤の他人に身の上相談し始める人がいたらちょっと怖い。私なら逃げます。しかし、ネット上だとなぜかそれが出来てしまう。それはやっぱり自分が誰かも知られることなく、相手も誰だかわからない匿名性によるものでしょう。現実的にありうる事象で説明すれば、教会の懺悔室がそれに当たるでしょうか。誰かに言いたいことがあるけど、自分が誰かは知られたくない。そんなかんじ。
まぁ、今更匿名掲示板について云々するのもあほらしいのでこの辺にしときます。


誰もが、電車男の書き込みを見て、納得してるというか、心情を理解してる感じですが、うまくいきすぎちゃうかと思わないではありません。まぁ、伝わるものはあるとは思うんですけれど、もうちょっと疑いというものを抱いてみてはどうかと余計なおせっかい心が湧き出てくるのも事実ではあります。あんたら、うのみにしすぎじゃ!といいたくもなろうかというものです。
しかし、あれで「うれしかった」といえるんだから、やっぱりエルメスさんはどっかずれてるなぁと思わずにはいられません。ん〜少しは怒んないもんだろうか・・・


桜井は最後までピエロ役として大活躍してましたね、非常に良い(おいしい)役どころだったと思います。


今日はCCBにEW&FとBGM総ざらえ的な詰め込み感満点。どちらも好きな曲なので、なんともほっとさせられます。どうせならHEROも流せばよかったのに。


電車男氏の告白は、非常にみっともなかったと思いますが、「だがそれがいい!」的なものを感じました。やー、伊藤君真に迫ったいい演技しますね。ただ、これ以降主役はれるのか微妙に心配ではありますが、頑張って欲しいところです。相手の伊東さんは、時期月9主演ですからねぇ。大出世といっても過言ではないかなと。頑張れ伊藤!


エルメスさんとラブラブシーンになってから、はたと気付いたというか、思いついたんですが。これが電車男の壮大な自作自演ネタだという落ちだったら、最高だなと・・・。
この落ちなら、ドラマ史に残る傑作になった*3であろうに・・・などと思いましたが、まぁ、そんなこともなく普通に終わったわけですが。それでよかったのか。あまり奇をてらうのも問題か。


いくらなんでも、モザイクはないんじゃないかなぁ。おもいっきり笑いましたけど。
それにしても、みんな悶えてたなぁ、素晴らしいシーンだ。そりゃあんな事、あんな風に報告されちゃ悶えますわな。
電車母=マチルダさんだったんだ。相変らず良い声してるなぁ、アンパンマンでトーマスな戸田恵子(とだ・けいこ)さん。電車男最後にして(ある意味)最大のゲストアクトレスといったところでしょうか。ほんと、ここのスタッフ遊びすぎだ。
1時間たったところで、90分どう持たすつもりかと、少々不安になったんですけれども*4、エピローグっぽく進行しましたね。掲示板からの卒業が最後のテーマか。悪くないんじゃないでしょうか。最後の最後でシリアス(というほどでもないけど)化するのも。電車男のみならず、ネット一人一人にスポットが当たって、卒業してゆくという展開で、大団円っぽかったです。
とりあえずここでは、「相当な速度で進行していたであろうのに、レス番号と書き込みの数字が一致してるなんて凄いね」なんていっちゃいけません。これはファンタジーですから!

今日の陣釜さん

電車男に初めて断られたといってしょんぼりしたところが可愛すぎです。やっぱりエルメスさんよりは陣釜さんじゃなかろうかなぁと思ってしまいました。
ていうか、桜井とくっつくかー!凄い脚本だなぁ。
それ以上に、白石さんの顔*5の方が凄かったですが。
ラストの方がさらに衝撃的だった、凄いよ陣釜さん。あんたでドラマ一本とれるよ!


最後の最後に陣釜さんで落としたスタッフに脱帽です。すげぇよあんたら、呆れた*6
よっぽど人気あったのかなぁ・・・。




やー、それにしても、楽しかった。面白いドラマでした。
書くべきことはほとんど書けたかなぁ、いろいろ書き足らないことも多い気はしますが、この辺にしておきます。10月6日でしたっけ?の特番らしきものもどうなるか楽しみではありますが、本編はここで終わりと。
女王の教室』と、『電車男』、今期ドラマの双璧でした。どっちが面白かったかといわれると、数日悩みそうなくらいどちらも素晴らしい出来で、今回は非常に幸せな時間が過せたと思います。今度このレベルのドラマが見られるのは何時になるでしょうねぇ、そうそう出てこないと思いますが、そういうドラマが出てくることを期待しつつ、本日はこの辺で。さよなら、さよなら、さよなら。

*1:多メディア展開しすぎ!

*2:無いように見えた

*3:既に残ってるか

*4:実際、一時間で終わらせられましたよね、告白シーンで終わっても良かった気もするし

*5:あくまで演技のです

*6:いうまでもなく賛辞です