魁!!クロマティ高校

先日見てまいりました、これ。映画版『魁!!クロマティ高校』です。
クロ高ファンとしては、見ないわけにはいかないということで見てきたわけですけれども、どうなることかと思っておりましたが、案外面白かったです。案外ってわけでもないか。最初からそれなりに期待はしてました、おそらく面白かろうくらいの予測で。
何度も言うようですが、原作付き映画に原作っぽさを求めるのは筋違いです、原作は原作、映画は映画なのです。と言ったことを、原作者である野中英次先生も漫画の中でキャラクターに喋らせていますが、まったくそのとおりだと思います。だから、原作とは別物になるんだろうなぁといつものようにある程度は覚悟しつつみたわけです。
が、裏切られました。かなり原作に忠実です。「原作をそのまま実写化しました」ぐらいの印象。やー、見事ですね、びっくりしました。確かに、原作とキャストがちょっとあってないよなって言う人はいますが、そのくらいは目をつぶります。雰囲気がかなり忠実に再現されてましたから、じゅうぶん合格です、驚き。
クロマティ高校、略してクロ高はアニメ化もされていたんですが、そのアニメを実写化した位の出来。まぁ、本来、漫画の映画化ならコンテが最初からあるようなもん*1でしょうから、そのままとりゃあ良いはず*2です。
監督は山口雄大(やまぐち・ゆうだい)さんで、この方は『地獄甲子園』やらを実写化された実績をお持ちで、なるほど、上手いもんだなぁと感心させていただいた次第。
キャストも懐かしい方が出ていらっしゃいました。まずは先ごろお亡くなりになった故橋本信也さん、そしてツインカム*3島根定義(しまね・さだよし)さん。あ〜懐かしい。
主役の神山高志(16)(かみやま・たかし(じゅうろくさい))は須賀貴匡(すが・たかまさ)さん、物凄い神山っぽくてびっくりしました、凄い配役。
しかし、一番のはまり役は、やはりフレディを演じた渡辺裕之(わたなべ・ひろゆき)さんではなかろうかと思います。似てたというか本人と言うか、見事に演じきってた感があります。はまり役だったなぁ・・・。そういえば、一瞬ですがフレディの実家が登場してました、結局謎が多い。
あとは、メカ沢の動きが見れたのは収穫だったかもしれない。実にメカメカしい動きで、ああ、こんなんだったのかと納得。最後すんごい活躍・・・しますし。
阿藤快(あとう・かい)さんもご出演、一応なんの役どころかは伏せておきます。見ればすぐわかりますけど。
お話としては、基本的には漫画版がそのまま実写化されたと思ってもあまり間違いはありません。
短いネタをどんどんやっていく、あのパターン。
オリジナルネタというか、いろんなもののパロディも入りつつ案外あっというまに終わってしまいます。85分だからなぁ。
パロディでは宇宙猿人ゴリのネタがあったみたいというかそのものご本人が登場してて驚いたんですが、リアルタイムに見てた人には爆笑ものだったりするのかなぁ。その辺、知らなくても楽しめますけれども。
しかし、原作のあほらしい部分が、かなりそのまま再現されてまして、オリジナル部分も楽しめたし、思いのほか楽しめて良かったなと。
ただ、映画じゃなくていいじゃんという思いはどうしても残ってしまったわけですが・・・。
これ、普通にショートドラマでTV放送してよかったんじゃないかなぁと。
映画である意味ってなんなんでしょうねぇ、結構難しい問題かも。

訂正

山口雄大と書いて(やまぐち・ゆうだい)と読むみたいです。読み仮名で相当悩んだんですけど、案外そのままでいいみたい。
結構読みが分かれてて、やまぐちゆうたになってるところもあったんでそちらを採用してたんですけれども、多分、ゆうだいで正解の模様。2005/10/8 16:50

*1:実際はそうでもないのかもいしれませんが、詳しいことはわかりません

*2:推測にすぎませんが

*3:今は役者さんに転向してらっしゃるんでしょうか