ブラック・ダリア

2本目に見てきたのが、『ブラック・ダリア』です。


ブラック・ダリア』は、とある事件をもとに書かれた、ジェームズ・エルロイ(じぇーむず・えるろい)原作の同名小説を、ブライアン・デ・パルマ(ぶらいあん・で・ぱるま)監督の手により映画化されたアメリカ映画。主演はジョシュ・ハートネット(じょしゅ・はーとねっと)。競演に、アーロン・エッカート(あーろん・えっかーと)、スカーレット・ヨハンソン(すかーれっと・よはんそん)、ヒラリー・スワンク(ひらりー・すわんく)といったところ。


内容は、1940年代のアメリカ、自称女優の惨殺死体が発見され、その事件を捜査するとともに様々な人間模様が絡み合い、真実が明らかになってゆく。と言った感じの映画です。


ブラック・ダリアL.A.コンフィデンシャル
エルロイの原作は読んだことが無いのですが、映画化作品は過去に見た事があります、『L.A.コンフィデンシャル』をみたんですが、悪物語っていうんでしょうか、いわゆるノワールという奴です。ただ、今作の方が面白かったと思っています。
見終わった感想なんですが、「アメリカの金田一(耕介)物だなぁ」と、そういった感じの感慨を抱きました。
というのも、年代が1940年代だったり、人がよく死ぬだとか、エログロっぽさだとか、いろいろと共通点が見出せたんですね。
無理やりそう言う風に見たわけではなくて、見ていて自然に、ああ、金田一だなぁと。そういう感想。
これ以上言うと、ネタバレしそうなのですが、見ていただければ、結構納得してもらえるんじゃないかなぁと思います。


主人公とその相棒と、その妻と、三角関係を軸にして話が進んでいくんですが、役者さんが皆素敵だったのが印象深いですね。主役のジョシュ・ハートネットのクールさと、相棒のアーロン・エッカートの熱さ、そして、その妻役スカーレット・ヨハンソンの美しさ。これらが凄く際立ってて、映画にのめりこめた感じがします。それと、途中で出てくるジョシュと関係する女性役のヒラリー・スワンクがまた美しい。やっぱり映画というか俳優さんって凄いですよね、違う映画だと別人に見えるっていうのが。『ミリオンダラー・ベイビー』のスワンクとは別人のような妖艶さを湛えていました。いいなぁ。


そんなこんなで、40年代のアメリカを舞台にした、明るい要素のあまり感じられない作品で、私好みの作品でした。やっぱり見終わった後は、鬱々としたものがあったりもしたんですが、だが。それがいい!のです。


見ごたえのある映画だと思いますので、多少のエログロバイオレンス描写にはびくともしない方ならお奨めできると思います。