迷子の警察音楽隊
とりあえず書けるときに書いておきましょう。
今日の映画は『迷子の警察音楽隊』です。
『迷子の警察音楽隊』は、エラン・コリリン(えらん・こりりん)監督・脚本によるイスラエル=フランス合作映画。
主演はサッソン・ガーベイ(さっそん・がーべい)、他に、カリファ・ナトゥール(かりふぁ・なとぅーる)、ロニ・エルカベッツ(ろに・えるかべっつ)、サーレフ・バクリ(さーれふ・ばくり)などの皆様。ていうかさすがに全然知らない人ばっかりだ。すっごく新鮮。
エジプトの警察音楽隊がイスラエルのとある場所の式典に招かれたがうっかり場所を間違ってしまい、辺鄙な田舎町で長い一夜をすごすお話です。
予告を見たとき、設定がおもしろそうだったので見る気になったんですが、あとからこの映画が相当各所の賞を取ってる事を知って驚きました。そんな大層な映画には見えませんでしたが。
じゃあどうだったかというと、確かに面白かったです。なるほどまぁ面白いなと。
奇をてらった展開や奇抜な落ちがあるわけではないんですが、やっぱり前提というか設定がおもしろいので、普通の事をしているだけで面白く見えちゃうみたいです。
かたことの英語で意思の疎通を図ってたり、全然見ず知らずの人達を嫁の誕生日に家に連れて帰ったりとか、美女に口説かれてるのに動じないおじさんとか、おじさんと若者の対立。いろんな状況が訪れるんですが、そこでどうなるかはある程度予測がついてしまうのに楽しめました。なんだろう、予定調和の安心感とでもいうんでしょうか。「そういう状況に陥ったらそうなるよね」っていうリアリティというか。無理がないのですんなり楽しめるのかもしれません。
出てくる人たちの個性が強くて、人間がちゃんと描かれている感じがします。そう、やっぱり人間って面白いんですよね。
イスラエルの文化*1がなかなか興味深いというか、ディスコでローラースケートかよ!っていうなんかそういうのもありましたね。それと、警察音楽隊の奏でる伝統音楽も、なるほどそれっぽいというか。いい音、いい声で素的でした。
食道の女主人を演じたロニさんが素敵でした。物凄く魅力的。
美人っていうのもあるんですが、それ以上に声がなんか素的。むこうの方って凄く低い声の女性がいますよね。もうそれだけで惹かれるものがあります。
大笑いっていうのはないんですが、くすくす笑えてため息がでる感じのなかなか素的な面白い映画でした。
では今日はこのへんで。
*1:田舎の、それも昔(1990年くらい)のことなので現在とはまた違うんでしょうが