JUNO

映画「JUNO/ジュノ」オフィシャルサイト

  • 篤姫凄すぎて笑ってしまいました。いや、面白いんですけど、本当に大河的じゃないというか。BGMでの盛り上げが過剰すぎて笑えちゃったわけです。終盤の大久保のあたりとかも。なんだかなぁ的な。ただ、堺さんの出てるときはものすごく面白い。なんだろ、NHKでいえば朝ドラ以上のエンタテイメント性の高さ、おもしろいのはおもしろい。堺さんがいなくなったあとはどうなるかわかりませんけれど、来週も楽しみ。
  • 関係ないですが、ちょっと熱でました。今日も休んでたので大丈夫だとは思いますが、季節はずれの風邪はしつこいです。
  • 巻は触ってない←重要


さて、昨日見ていた『JUNO』です。
JUNO/ジュノ』は、ジェイソン・ライトマン(じぇいそん・らいとまん)監督によるアメリカ映画。脚本は、ディアブロ・コディ(でぃあぶろ・こでぃ)さん、今年度のアカデミー賞最優秀脚本賞を受賞しています。
主演は、エレン・ペイジ(えれん・ぺいじ)、他に、マイケル・セラ(まいける・せら)、ジェニファー・ガーナー(じぇにふぁー・がーなー)、ジェイソン・ベイトマン(じぇいそん・べいとまん)、他のご出演。
思わぬ妊娠をしてしまった少女JUNOの奮闘を描いたコメディ映画です。


いや、思ってたより面白かったです。
なんだかんだでシリアスな話になるのかと思いきや、いや、そういう部分もあるにはありましたが、基本的にはあっけらかんというか軽めのテンションでつっぱしったさわやか系映画です。日本で同じ題材でやってたらもんのすっごい暗いの出来上がってたんだろうなぁとか思ってしまいます。
アメリカに住んだことは無いのでわかりませんけれども、若い子というかティーンで妊娠することに対する理解度の差みたいなものはあるような気がします。


JUNOって言う名前は、ゼウスの奥さんの名前だって話だったんですけれども、私の理解ではゼウスの奥さん=ヘラだと思ってたので、おや?と思ったんですが、どうやらローマ神話における主神ジュピターの奥さんユノと同一視されてるということのようです。それでいいんだろうか。いいんだろう。


ともかく、JUNOは結構(アメリカの基準で見ても)少し違った価値観というか性格の子らしく、生むことを決意してからもかなりあっけらかんとしていたように思われます。悲壮感がないんです。
まぁ、紆余曲折はあるんですけれど、基本的には、この歳で子供を産む人にしてはものすごく前向きに見えた。なんというか、子を産む人の理想像とでもいうか。やっぱり産むなら暗い気持ちで産んじゃ駄目だよなぁとは思います。


あと、親が理解ありすぎる気はしました。そうだ、違いはそこだ。というか、周囲が理解してくれるかどうかはものすごく大きいと思う。学生なわけだし、日本だったら退学になっていてもおかしくないような気はする。この時点でもうぜんぜん違う。
それと、里親探しがあっさりしすぎというか、日本だとああいうケースはまず無いと思う。里子探してる人が一般的って事はないでしょう。文化の違いと言うべきか。
別にアメリカ礼賛しようってわけではありませんが。少子化が叫ばれる今、周囲の理解っていうのはもうちょっとあっていいのかもしれないなぁくらいは思いましたよ。今の日本で子供産むのって、若い子じゃなくても大変だと思いますもん。先のことまで考えると。逆にいえば先のことあんまり考えないと産めちゃうのかもしれませんが。それにしたって大変なのに代わりは無いです。


と、それはおいておいて。
お父さんもなんだかんだで協力的なかんじだし、それ以上にお義母さんが凄い入れ込みようというか、本物の母親みたいなのです。いや、本当に母親なんだろうなぁ。この辺も日本の感覚からするとやっぱ違うなぁって思っちゃうところでしょうか。


脚本賞受賞というだけあって*1、面白かった。凝ってるとかいうことはなくて、むしろストレートな感じはしますが、かといって単純ではなくって・・・って、まったりとしていながらすっきりとしたお味みたいな書き方になってますが、実際そんな感じで、受け止めようでどうとでもなるのかもしれません。
JUNOが結構普通ではない子なおかげで、こちらの読みどおりの展開にはなってくれません。結構意外な展開してました。


子供の母親と父親、母親の父と義母、里親先の夫と妻。これら登場人物が対比になってた感じはしてて、全体の印象からすると母は強し的なものがありました。やっぱり子供を実際に産むほうは強いってことなのかなぁ。というか、男がへたれてた感じはしました。
けど、みんな反応としてはわかるというか、納得できるリアリティはあったかなと。


そうそう、今回も台詞回しがいろいろ面白いところありました。
昨日も書いてたアレ、ここでも「I know.」のフレーズが出てきてて驚いたんですが、これって意外とべたなフレーズなんでしょうかね。まぁ、使いたくなる気持ちもわかります。
あとは、性的に活発的〜って表現とかもありました。婉曲表現すればいいってもんでもないだろうとか思ったんですけれど。


主演のエレン・ペイジ可愛かったですし、テーマの割に楽しめた気がします。


というわけで、本日はこの辺で。
それではまた。

*1:じゃなかったとしても、か。賞をとっていることが面白さへ寄与するわけでは無いですものね