告発のとき

恋活(恋愛活動)をしよう@ネットで恋活

梅雨真っ只中、みんな元気かな〜?はーい、chamberだよ〜!
・・・(どよ〜ん)

~~~~~~~~~~  

いつ見てもT2は面白いなぁ、けどこの子が・・・なんて思うと思わずどんよりです。


というわけで、どんよりしたなかこんばんは、chamberです。
せめて(見かけ上の)テンションだけでもあげようと思いましたが、梅雨の前には無力なようです。
外に出なくてもいいっていうんであれば、雨は好きなんですけれど。
どうしてもでないといけないときの雨ほど嫌なものはありません。困ったものです。


さて、本日は悩んだ末ってことはないか。
少し悩んだというか迷ってこちらの映画にしました、『告発のとき』です。
本来なら、周星馳の新作でもと思ってたんですが、こちらが上映されてることに気づいて変更しました。時間の関係上どちらもって選択肢がなかったんですよねぇ。まぁ仕方ない。
告発のとき』は、ポール・ハギス監督・脚本*1アメリカ映画。原題は『IN THE VALLEY OF ELAH』
主演は、トミー・リー・ジョーンズシャーリーズ・セロンスーザン・サランドン(すーざん・さらんどん)、ジェームズ・フランコ(じぇーむず・ふらんこ)、ジョシュ・ブローリン他の皆様。演技達者の山です。
イラク戦争に参加して帰還した息子が失踪し、それを父親が探し真相を突き止めようとするという社会派サスペンス映画です。PG-12指定。


はっきり言って、トミー・リーが出てるだけでも見たいと思ったのに、監督脚本がポール・ハギスというわけで駄目押しになりました。はずすわけが無いっていう期待のもと見てきたわけですが、案の定どんよりさせられましたが面白かった*2です。


しかしまぁテーマの重いことといったらありません。
アメリカ全体の病理とでもいうか、つまり軍と戦争のもたらす悲劇が一番のテーマなようです。
戦場は普通の場所じゃない、だから、普通だったはずの人も普通ではなくなってしまうという悲劇。
一見に普通に見えるけどじつは普通じゃなかったりするっていうのがわかってしまったり。
知ることがいいこととは限らないけれど、それでも真実を知りたいと思う。


今回は本当に脚本が素晴らしくできすぎで、ばら撒かれた事象は全て回収と言うか、ひとつの筋にまとまってきます。見ていて出来すぎた話だとは思ったんですが、逆にばら撒くだけばら撒いてほったらかされるよりはよっぽどいいのかもしれません。
ドクっていうあだ名が既にアレだったなぁとか、やけにフィーチャーされる星条旗とかいろいろです。


トミー・リーの演技も圧巻です。そりゃアカデミー賞主演男優賞にノミネートもされます。
最近父親を演じる事が多い気がしますが、年齢的にも無理も無い話でしょうか。それにしても彼は巧い。喜怒哀楽が手にとるように伝わってきます。


父と息子、夫と妻、老人と若者、いろんな見方がありますが、最終的には「助けてください!」的な終わり方をしています。私は、アメリカ自体が病んでるんじゃないの的な問いかけと見ました。日本も十分病んでると思うんですよね。日本でもこういう映画でてこないもんかなぁとか思ったり。
反戦とかそういう問題ではなくて、社会の病理ってあると思うんですよね、特に近年の日本を考えると心配がつきませんし・・・うーん。


こういう社会派に傾いた映画を見ると、「面白い」と言う感想を持っていいんだろうかと思うこともあるんですが、2時間退屈せずに映画に入り込めたと言う意味ではやはり面白いんだろうなと思います。
社会派とはいうものの、決して退屈ではなく、ストーリーも演技もいいのでのめりこめます。


まるで梅雨空のようにどんよりとした気持ちになれる素晴らしい映画だったと思います。


それにしても、なぜ『告発のとき』っていう邦題になったのかがわからない・・・。
いや、いつも邦題が〜とか言ってますけど、これは原題が『エラの谷*3』っていう、劇中出てきたお話の中の一部で、日本人にはあまりにもなじみがないし、そもそもこの原題もどうなんだって気がしたので、しょうがないかなぁとは思います。やっぱり難しいよなぁ。
けど、どっかで見たような映画のタイトルつけるのもなんだかなぁと思ったり。


今日はこんなところです、それではまた。

*1:脚本はもう一人

*2:「どんより」と「おもしろい」はなんとか両立します

*3:旧約聖書ダビデゴリアテの話