バーン・アフター・リーディング

http://burn.gyao.jp/


昨日一昨日で計3本見てきました。
監督の持ち味みたいなものを強く感じされられた気がします。


まずは『バーン・アフター・リーディング』です。
バーン・アフター・リーディング』は、ジョエル・コーエンイーサン・コーエン監督脚本製作によるアメリカ映画。
主演は、ジョージ・クルーニー。そして、フランシス・マクドーマンドブラッド・ピットジョン・マルコヴィッチティルダ・スウィントンリチャード・ジェンキンス(りちゃーど・じぇんきんす)等の超豪華キャストの皆様。
一言で筋説明するのが難しいんですけど、簡単に言うと、フィットネスクラブの従業員がCIAの機密情報らしきものを手に入れたことから大勢の人物の思惑が入り乱れてとんでもない方向に進んでいくというクライム・コメディです。


いや〜、凄かったです。珍しく映画見てぞくぞくしちゃいました。
何が凄いって、これだけの豪華キャストをつかってなお自分たちの映画らしく作ってくるコーエン兄弟が凄い。
普通ならもうちょっとなんていうか、キャストの格にあった展開みたいなものがあると思うんですよ。けど、今作はもう惜しげもなく好き放題扱ってます、「この人をこう扱うの!? こんなんやらせんの!?」みたいな驚きがもう半端なかったです。
映画の内容とは別のところで驚いてる気がしないでもないですが、それも含めて映画だと思いますし、やっぱ凄いですよこれ。スタッフロールが流れてるときは鳥肌立っちゃってましたもん。
衝撃的という単語がピッタリな感じです。


コメディとはいうものの、いや確かにコメディではありますよ、大御所の皆様方がふざけてんのかって感じの役柄演じてるし、みんな巧いから余計おかしくみえる。けど、展開の衝撃と役柄の衝撃の方が大きくてわらえなくなっちゃうんですよ。軽く引くレベル。いや面白いんですけどね。間違いなく面白いです。少なくともこの展開を予想できる人はいないと思うし。すっごい映画撮りやがったなぁって思う。


ただ、これは、なんていうか正直薦めづらいというか・・・。
予告編から考えられるようなお話ではまるでない気がするなぁ。
コーエン兄弟好きなら方向性は予想しうるんでしょうけど、いややっぱりそれでも中盤のアレからは驚くと思うなぁ。
役者陣の演技*1も、物語も存分に楽しめる映画だと思います。
面白かったです。

*1:おもいっきりアホなブラピやら、おっそろしいマルコヴィッチやら、情けないクルーニーなどなど